アーカイブ性においては筆頭のメディア
ブログをWordPressに引っ越ししてほしいという依頼を受けながら、最長で12年間のブログ、また記事数では最大で3万記事のブログを扱ったことがあります。管理者の想い入れの強いそれらブログは無事移設できましたが、驚くのは、そのネット上での浸透力。根を張ったようなロングテールワードでの露出の力にはものすごい集客の可能性を感じたものです。
仕事柄、ネットを使って販促を手伝う機会が多いです。X(エックス:元ツイッター)を使って宣伝したい!インスタをもっと集客に使いたい!とのそれぞれのご要望を受けて、アイデア出しをしていく中で、その限界も見えてくるものです。
一時の爪痕(つめあと)よりも大事なこと
一般的なSNSでは、情報のアーカイブ性に欠けていることがとても残念です。そもそも、その時にセンセーショナルな情報発信、ネットを使って爪痕を残すためのツールと割り切ればそれまでですが。
比較的YouTubeはアーカイブ性があるので、ネットに有益な情報として蓄積できる媒体といえますが、それ以外のSNSは一時的なインパクトを残すことはできても、どうしてもネット上に根を張るような、網をかけるような情報戦略は組みにくいです。
ロングテールのそのまたテールでいいので、また、検索ボリュームが小さくてもいいので、とにかく情報を蓄積していくにはブログがもってこいです。しかも、WordPressでつくれば自分がクローズしない限り、半永久的に情報を残していけます。
ブログ記事作成にChat GPTも利用してみた
せっかくなので、記事の作成にAIを利用してみている。高頻度で利用するうちに、さまざまな異なるテーマの異なる記事作成にもかかわらず、まとめ方が画一的でだんだん飽きてしまいました。
自分が書く記事は、散文的で画一性がない面もあるが、その分、自分ながらに味わいを感じています。ブログの記事作成におけるAIの使い方を変えたほうがいいなと最近は感じています。
自分の想いを伝えるための記事には、AI生成の記事は向いていないです。想いを発信して共感者をより多く持ちたい、であるとか、自分の失敗・成功経験で一人でも多く人助けをしたいという動機で記事を書いているのであれば、手間や時間はかかっても、自分から絞り出して書くことのほうが断然いいです。
アーカイブ性に適した情報ジャンルでビジネスツールに
情報には「鮮度がいのち」というジャンルは多々ありますが、一方で鮮度ではなく「正確性」や「古さ」(古ければ古いほど価値が出てくる)の情報ジャンルもあります。
アーカイブ性、すなわち時間とともに量的なボリュームが増えて価値が出ていく情報ジャンル、または、時間がどれだけ経っても役立つ情報ジャンルであれば、それはどんどんビジネスの集客ツールとして利用すべきです。
開発者や製造者、販売者目線の情報ではなく、購入者や使用者の目線に立ったブログ記事の集合知は、前者が高い広告費や販促費を投じて発信する情報群より、はるかにありがたい情報として多くの市場に歓迎されていることをあらためて知るべきです。
SNSも含めた媒体の多様化で、ネット市場への広がりと蓄積は、ますます今後も進んでいくことは間違いないです。
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